東武鉄道伊香保軌道線　復元車両車内(27号車) 2014(4)

2014.06.15　撮影


保存車両車内

保存車両の車内は毎月第3日曜日に公開されている。
まずは車内全景、当然ながら車内の造りは床をはじめとして木製、座席はモケットではなく革張り。
外観のバラック小屋的な見かけに比べると、車内は相当に立派な造りとなっている。
元々個人の方が持っておられたときからかなり良く手入れされていたようなのと、今回の修復でも相当改修されたと思われるが、
大正時代に作られて廃車になってからも60年近くも経つとは思えない綺麗な状態である。
一方で何処までがオリジナルの部分かが良く分からないところでもある。



少し斜めに見た車内全景。
進行方向左側の運転台後ろ側は窓二つ分の座席がない。
これは車体幅が狭い(2m弱)ために乗降の人の通り道として居るものと思われる。
木材の材質はケヤキ(欅)のようで有るが、写真右端に写っている柱は床柱のような趣きである。


　　　
網棚及び天井。
網棚(左)は枠をはじめ荷物を受ける部分も木材で出来て居る。
天井の白い板張りの継ぎ目を押さえる細い板に長年の風雪を感じる。(右)


　　　
窓枠周り(左)。　一段降下窓であるが窓枠などはまだしっかりしている。
ガラスは表面に歪んだ部分が有り、今のガラスではないことが見て取れる。
開けられないようにくさびをかませてある。
車内から見た運転台(右)。　こちら側はコントローラーや手動ブレーキが付いているが、反対側は何もない。
修復前には両端ともなくなっていたようである。